側溝とは?種類や用途、選び方の…
側溝とは?種類や用途、選び方のポイントを徹底解説!
道を歩いていると、道路の端に溝があることに気づきます。「側溝」と呼ばれるこの溝は、普段はあまり気にすることはありませんが、私たちの生活の中で重要な役割を果たしています。
本記事では、側溝とはどのようなものなのか、その種類や用途、選び方のポイントについて解説します。ぜひ最後までお読みください。
側溝とは?
「側溝」とは、道路の水はけを良くするために設置される溝のことです。道路に沿って設置されることが多く、雨水などを下水道や河川へ効率的に排水するための水路として機能します。地球上の水は、川から海へ流れてゆき、形を変えながら循環しますが、側溝はこのような「水循環」をサポートする装置といえます。
排水の際に汚れやゴミを一緒に洗い流しますので、道路の美観が保持されるというメリットも。
その他にも、農地に水を運ぶための用水路として設置されたり、車道と歩道を分離する役割を担ったりと、さまざまな働きをしています。
側溝の種類とその用途
側溝には、以下のように様々な種類があります。
PU側溝(道路用側溝)
最も普及している一般的な側溝です。
歩道内に設置される「歩道用規格」と車道に設置される「車道用規格」の二種類があり、日本産業規格(JIS規格)で寸法が定められています。
現場打ち側溝
施工業者が現場で直に型枠を組み、コンクリートを流しこんで製作する側溝です。
ひと昔前までは規格がなく現場によってサイズが違うので、既設の側溝に側溝蓋を取りつけるのが困難なケースもあります。
L型街渠(がいきょ)
断面がL字型をしており、歩道と車道の境界に設置されます。
表面に集水口がなく、「グレーチング」と呼ばれる格子状の鉄製の側溝蓋が適宜設置されています。市街地の道路で広く採用されている側溝です。
用水路
農地に水を運ぶための水路です。基本的に蓋はありませんが、安全性を考慮して転落防止用の柵や蓋が設置されている箇所もあります。
管渠型側溝(スリット側溝)
溝と側溝本体が一体となった側溝です。
側溝上部のスリットによる高い集水力があるため、グレーチングがなくても排水を効率的に行うことができます。
建設省蓋
現在の国土交通省により定められた規格の側溝蓋です。
JIS側溝蓋よりも、幅が広く厚みがあるのが特徴です。
特殊蓋
特定の地域や現場の条件に合わせて製造される特注の蓋です。
汎用性はなく、限定的な場所にのみ使用されます。
ディンプルエフ(側溝蓋)
スリットが入った側溝蓋で、側溝本体と一体化し固定させる工法で取り付けられます。
集水性が高く寸法も融通が利くので、どのような形状の側溝にも対応可能です。
グレーチング
集水口として設置される、格子状の側溝蓋です。
鉄製で強度が高いため、車通りの多い道路にも適しています。
選び方のポイント
・側溝が適切に設置されないと、道路の冠水や浸水被害の原因となる
・現場に合った側溝を選ぶことが重要
・側溝蓋にも種類があるため、現場の状況に合わせて適切に組み合わせる
・ハイドロプレーニング現象を防ぐために、適切な排水対策が必要
まとめ
側溝について解説しましたが、いかがでしたか?
ゲリラ豪雨や大型台風などに見舞われやすくなった昨今、道路にたまった雨水の排水処理は大きな課題となっています。雨水をスムーズに集水し、道路の水はけをよくする側溝は、私たちの生活に欠かせない存在です。
側溝についてのお悩みがありましたら、ぜひ「植平コンクリート工業株式会社」まで、お気軽にお問い合わせください。